カンボジア(2007年4月探訪)
きっかけは図書館で見つけたガイドブック。
借りて見てるうちに無性に行きたくなってしまい、3日前に飛行機を予約、
VISAと航空券は前日に取得、宿は到着後決めるという行き当たりばったり旅行。
海外の一人旅は初なのでどうなることやら・・・。
初日、ホーチミン経由でシェムリアップへ。暑い。
夕方に到着したので、市内を探索したあと夕食。
なんと、ステージあり、生演奏とアプサラの踊り(宮廷舞踊)を見ることができた。
古代インドの『ラーマーヤナ』の物語がモチーフ。
夜、外をぶらついてると、いろいろと魔の手が差し伸べられる。
早々にゲストハウス(民宿みたいなもの)に帰宅。しかしあまり眠れず。
2日目、朝5時に起きてアンコール・ワットへ。
日の出を待つも、雲に隠れて見られず。
聖池とアンコール・ワット。さすがに広大だ。
内部。階段が異常に急なので、よじ登る人たち。
ちなみにこの日の午前中訪れた遺跡を羅列すると、
・アンコール・ワット
・バイヨン
・バプーオン
・クリアン
・ピミアナカス
・プリア・ピトゥ
・トマノン
・チャウ・サイ・テボーダ
・タ・ケウ
・タ・プローム
こんな感じ。これでまだ半日かと思うと、時間の流れが10倍くらい遅くなったようだ。
バイヨン。それぞれの塔の4方位にすべて巨大な仏の顔が浮かんでいる。
タ・プロームは、巨大な樹木に支配された遺跡だ。
積んである石材の隙間に木が滑り込み、それが太く成長して内部から破壊している。
いつしか木が寺院の支柱部分を乗っ取り、それなしでは一瞬にして崩れてしまうらしい。
血管のように絡みつく枝、遺跡の上に鎮座する樹。
今自分たちは結果しかみることができないけど、
こうなるに至った過程を想像すると、空恐ろしくすらなる。
まるで大蛇。どこまで伸びてるのかもわからない。
樹に、さらに別の木が絡みついてる。
近くの屋台で昼食をとったあと、バンテアイ・クディへ。
ここはあまりにも広すぎたため、ついに迷ってしまう。
人気のない森の中を彷徨った挙句、ようやくドライバーと合流。
ところで、移動は全てバイクタクシーによる。
各遺跡の前まで連れてってくれ、適当に見て戻ってくるまでずっと待っててくれる。
小回りが効くのでとても便利。
カンボジアではバイクに乗るのに免許・年齢制限がないため、子供も普通に運転してる。
たまに4,5人で一つのバイクにしがみ付いて走ってるのにすれ違ったりして、おもしろい。
ドライバーの勧めで地雷博物館を訪れる。
ベトナム戦争や内戦の名残はいまだに数多く残されており、
その犠牲者と思しきカンボジア人を何人か見かけた。
対人用の地雷は殺傷力は少ないものの、駆けつけた他の兵士を蜂の巣にするためだとか、
対戦車地雷は小型の車には反応しないため、要人を確実に狙えるのだとか、
日本語も含め、わかりやすく凄惨な事実が書いてあった。
象タクシー。さすがにこれは普及してない。
プノン・バケンからサンセット。
夕方、レンタサイクルを1ドルで借りて、シェムリアップ市内を観光。
マーケットが立ち並び、人通りも多く賑やか。
売られてるものは全て破格の安さ、見ているだけで楽しい。
しかしとにかく暑いので、1000R(リエル/約0.25ドル)のミネラルウォーターを大量消費。
全て汗と消える。
再びアプサラダンスを観賞しながら夕食を食べ、0.5ドルのビールと0.9ドルのウィスキーを買って宿へ。
疲れも手伝って、さすがに快眠。
ちなみに、宿は一晩10ドル。
2日目。
・バンテアイ・スレイ
・バンテアイ・サムレ
・東メボン
・タ・ソム
・ニャック・ポアン
・バンテアイ・プレイ
・プリア・カン
歩行距離が大変なことになってるみたいだ。しかも暑い。
バンテアイ・スレイ(女の砦)。女性だけで造ったのだとか。
道路沿いに並ぶ集落。
プリア・カン。RPGの中に入ったみたい。
午後はキリング・フィールドを訪れる。
この国では1975〜1979年のポル・ポト政権時代に大量虐殺が行われており、
そのときの刑務所の跡がこれ。
中央に慰霊塔が立っていて、中にぎっしりと人骨が詰まっている。
さすがに歩き疲れたので、一旦宿に戻ってシャワーとビール。
16時に迎えに来てもらって、南のトンレサップ湖へ。
通称「伸縮する湖」。
乾季には3000kuなのだが、雨季には3倍の9000kuになるのだとか。
180度水平線の見渡せる広大な湖にたくさんの家屋が浮かんでいる。
ちっちゃいけどワニたくさん。
夜はドライバーと一緒に焼肉のバイキング。
これが非常に美味しくて、しかも例によって安い。
死ぬまで飲んで食べたので、宿に戻ったとたんに気を失う。
最終日、60qほどの距離をバイクですっ飛ばして、ベンメリアへ。
ここは事前に旅行記を読んだらお勧めしてあったので、楽しみだ。
森の中の廃墟。迫力満点。
森に埋め尽くされてるので、内と外の区別がつきにくい。
ほとんど壊れてしまって、満足に歩けるようなものではないけど、
それだけに遺跡好きにとっては感涙必至。
個人的に、とある景観を切り取ったときの比率が緑7:グレー3、というのが廃墟遺跡の理想だが、
ここは見事にそれを満たしている。
それでいて原型を留めている。
件の旅行記には、ここは最後に訪れた方がいいと書いてあったけど、これは本当だ。
他の遺跡も素晴らしいが、それでも見劣りしてしまうはず。
帰りがけに、まだ訪れていなかったロリュオス遺跡群を走破。
と、そのうちの寺院の一つ、バコンに向かって多くの地元民がバイクを進めている。
なにやらフェスティバルがあるとドライバーは言う。
そう、ちょうど4月14〜16日はカンボジア正月にあたるのだ。
大音量の音楽が流れる、賑やかな寺院。
何やら”ゲーム”をしているというが・・・
アナウンスも全部クメール語なのでさっぱりわからないが、
この”ゲーム”、どうやらムチで逃げる人を叩く遊びらしい。
まず円陣の中ほどにムチが投げ込まれる。
と、皆でそれを競って取る。
ムチを取った人の右隣が叩かれる役。
反時計回りに逃げる。一周逃げ切れば勝ち、叩かれたらそりゃ痛い。
ムチを持っている者は一周だけ追いかけた後、
今度はこっそりそのムチを誰かに手渡す。
もちろん右隣りの人は素早く察して逃げなければいけない。
それの繰り返し。
逃げる者のリアクションが面白くてみんな爆笑しており、ついエンドレスに眺めてしまう。
屋台では鳥の丸焼きを売っており、手動のメリーゴーランドが稼動しており、
なんともラッキーなとこにめぐり合えたもんだと思う。
最後にもう一度アンコールワットを訪れ、しばらくぼーっとしたのち、空港まで送ってもらう。
バイクタクシーのお兄さんにはずいぶんお世話になった。
あとは、借り物のガイドブックを図書館に返しに行こう。